ジャックinブログ

「イン・ハー・シューズ」見ました。
以下感想です。


ふつーに面白かったです。見ていて飽きなかった。
無職で男遊びばっかり、学も教養もない妹・マギー（キャメロン・ディアス）と、バリバリのキャリアウーマンで弁護士の姉・ローズ（トニー・コレット）の、姉妹の絆や友情？を描いた作品。

ストーリー展開もテンポが良いし、非常によくまとまっています。
特にマギー（キャメロン・ディアス）の精神的な成長や心の変化がよく描けていたかな。
最後、結婚式のシーンでマギーが詩を朗読する辺りなんかは、ジーンときてしまいました。
それに終盤、ローズがサイモンと話し合うシーンでのセリフも良かった。
他人に「あんなやつは追い出せ、殺せ」と非難されても、ローズ自身も妹のことを憎んでも、やっぱり心底は憎めないし、むしろ守るべき存在だと言う姉心にホロリときます。

役者陣では、主役二人も良かったんだけど、特に老人ホーム？の人たちが上手かったな〜。
特にマギーとローズの祖母であるエラや、マギーに詩を教える教授が良かった。
あとはもう、キャメロンが文句無しで可愛いんだな。
特に前半のダメ子ぶりは見物。
そりゃ、あんなダメな妹がいたら姉さんもキレるわな。

余談だけど、教授の役は本当に目の見えない人を起用しているのかしら。
演技だとしたら、すごいよ、あれ。
以前、演劇をやっていた時に、盲目の少女が出てくる台本を扱ったことがあったけど、その役にあたった子はかなり苦労してたもんなあ。
気を抜くと、視線が合ってしまうんだって。

あとはタイトルにも出てくる「シューズ（靴）」
いわゆるキーワード的な要素なので、作品中にも結構頻繁に出てきます。
自分に合う靴＝生き方を探す、って感じなのかな。
ここら辺を意識しながら見ると、さらに面白く感じそう。

とにかく、全体のバランスはとてもよく出来ているし、ストーリーも面白い。役者も文句無し。
作品としての完成度は高いと思います。

マギーの人間的な成長、ローズとマギーの姉妹の絆がよく描けている作品だと思いました。
オススメ。


イン・ハー・シューズ